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多趣味。ブラコン。

20151226/31_シソンヌ[une][dexu]

楽しかったライブはいくらでもあるからどれか1つって言われてもどうしたって決めかねるけど、楽しかったライブ「帰り道」大賞は、断トツで2014年に見たシソンヌ[deux](初演)だ。
すばらしい内容。すばらしい余韻。見学に来ていた芸人さんに囲まれた帰り道。意図せず私はオークラさんのうしろを中野駅までひょこひょこ歩いた。
そのまたうしろを歩く芸人さんはみんな「スゲー」を繰り返していて。プロの目からもさっき見たアレは「スゲー」だったんだ、ってなぜか私が誇らしくなった。
私、さっきスゲーもん見ちゃったんだぜ!
 
それがあっての[une][deux]再演。
万難排して行くしかなかったよね!チケットとれないかと思いましたけど!
せっかく2つ続けてやったんだから、対比で見られたら一番いいけれど、私にはまだその視点がないのが歯がゆいところ。
 
12/26 初見のune。
発想のそれぞれがみずみずしい。
ドタバタとも違うし、なんて言ったらいいんだろう。
「かわいい」かな。誠意を持ってシソンヌ史上一番かわいい公演ということにしておこう。
役の魅力にずっと飲まれていた気分。
 
12/30 2回目のdeux。
KOCで優勝した2本のコントはいわずもがな、それに後日談があるなんて思いもよらなかった。
不思議な後味で終わった。あえて言うなら「やさしい」。
初演のときのdeuxは、KOCの2本のコントがあまりによくできすぎていて目立っていたから、他のコントはその2本のためにあったっていう印象を受けたんだけど(それに興奮して帰ったから悪口ではない)、今回は全体通してdeuxだった。
 
毎回毎回ネタごとにじろうさんの表情がガラリと変わることに新鮮に驚く。
そして長谷川さんはずっと一貫して長谷川さんなことにも。
両公演とも、どうやって転換しているのか予想がつかないほどの短い幕間。おそろしくダレない。
見ているあいだ中、感情が淡々と振り回されていく。
気づいたら誰かに入れ込んでいたり、外から眺めて楽しくなっていたり。
そのグラデーションがあまりに自然で、自分からコントごとに切り替える必要がないのが驚異的だ。
ただし、私は野村くんの成長を見守っていくぞ、という強い意志は持とう。
相変わらずどんどん出てくる人がかわるジェットコースター感が最高でヒリヒリする。
確実にそのジェットコースターは前よりも加速している。
 
私は何も知らないけれど、シソンヌの単独は行くたびに内容にしろ、丁寧な客入れにしろ、シソンヌもシソンヌに関わる人々もどれだけのものと戦って開催しているのだろう、と思えるのが好きだ。
「行ってお金を払って見る」という行為をするのにストレスを感じない。
自分たちを「見せる」ためだけにすべての力を注ぎ込んでいる感じが心地よい。
それが「スゲー」っていう余韻の正体なのかもしれない。
 
ついでだけど、2人とも恐縮しきりで「おじさん2人と写真がとれますので…。もし、よかったら会場でDVD買ってください…。」って首かしげながら宣伝するのも好き。