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多趣味。ブラコン。

精読のスピードを上げる −Google翻訳を利用した抜き書きの手法−

こんにちは。
先日、友人と読書ノートの話題になり、私の抜き書き・引用の多い読書ノートのつけ方が随分特殊らしく、友人も感心してくれたのですが、せっかく会った時に全然説明できなかったので調子に乗ってブログにまとめます。

テキストの写った写真をLINEに送るとテキストに変換してくれる「文字起こしくん」が話題になったとき、使おうと思ったらサーバーがダウンしてなかなか使えず、っていうか1週間経っても全然使えず、そのときに試行錯誤してこのやり方を生み出しました。
今は文字起こしくんのバズも収まって、使えると思うんですが。
でも、写真1枚分ぜんぶテキスト化してくれる文字起こしくんよりも任意の範囲を指定してテキスト化できるし、サーバーダウンもないし、こっちの方が便利な気もして、私はこの方法でばかり抜き書きメモを作成しています。


◾︎準備するもの
・テキスト化したい本(今回のサンプルテキストは、いま読んでいる岡本太郎の「今日の芸術」)

・アプリ〈google翻訳〉を入れたスマホ

◾︎あると便利
・オンラインのメモアプリ
・ネットにつながったパソコン

 

1. google翻訳の設定を「日本語→日本語」の翻訳にする。

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多分、英語の本の抜き書きを作るんだったら、「English→English」にすればいけるはず。多少の英語だったら、日本語設定のままでも認識します。


2. 「カメラ入力」をタップして、テキスト化したい部分の入ってるページを写真に撮る。

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3. 指でテキストをハイライト表示します。

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テキスト化したい範囲を選択します。

一筆書きで!一度指を離してしまうと、また2からやり直しになっちゃうので注意してください。

ページ全部の場合は画面下部の◻︎の部分をタップすると写真中の認識した文字全てが選択される。

 

4. 青い矢印をタップして…はい、翻訳!

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5. 1.の画面に戻ってテキスト化されてるので、青い部分をタップしてテキストをコピー。

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6. メモアプリなどにペースト。

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広い範囲を選んだ場合、とくに縦書きの場合は文章がガチャガチャになってる率(ほぼ間違わずテキスト化されているが、文章の順番が入れ替わっていたりしてめちゃくちゃになる)が高いので、パソコンでメモアプリを開いて体裁を整えると楽です。スマホでもできるけど、けっこう面倒くさい。これも混乱してたので修正。↓

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7. 体裁整えて完成!

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要するにGoogle翻訳の設定を「同言語→同言語」の翻訳にすると単純にテキストになるってだけです。
簡単にテキスト化できるからといって、全部文字起こししたら何だかんだに引っかかると思います。私的利用だったら問題ないのかなぁ?
テキスト化することによるメリットは、検索がめちゃくちゃ容易になることですが、EvernoteはUPした写真中の文字も拾って検索してくれるから意味があるようであんまりない気もする。でも私はいまだに無料プラン使ってるから容量下げられるのは大きいかもしれない*1


読書ノートをつけるときは、いいなーとか覚えておきたいなーって部分を、短文だったら音声入力で音読して、長文だったらこの方法でEvernoteに抜き書きしています。便利!
だけど、電車の中とか静かな場所で本を読むのがちょっとむずかしくなりました。まあ読み進めといて落ち着いたらノートつくるんですけど。
目次をさくさく保存できるようになったのは本当に助かりますね。文明の利器に感謝。

*1:有料プラン使え

20180919_鍼灸治療を受けたので、積年の問題だった顎関節症の治療にセルフで取り組む

おととい、美容鍼をしてきました。


ずっと鍼灸治療に興味があって、やりたいなーと思っていたところに、Twitter鍼灸治療のBefore/Afterの写真が流れてきまして。
その施術をしたところがオープン記念で通常価格の半額の5,400円ということで、貧乏性の私は飛びついたわけです。
今月初めに台湾に行ったのですが、そのときも台湾行くならマストでしょ!とも言えるマッサージは吹っ飛ばし、美容鍼に備える待ちかねっぷり。
台湾にいるときは、ずっと食べていたのでマッサージに行く時間がなかったっていうのも事実ではありますが。


私は顎関節症がひどくて首がガッチガチなのですが、首の治療をするのに脚に鍼を刺すんですね。
顔にも鍼、脚にも鍼で、自分が意図してないのに、股関節の筋肉が自動で「戻っていく」感覚もあり、不思議な体験でした。
噛みしめがひどいので舌のフチの部分が歯に当たってギザギザになっているのですが、施術が終わってみるとその文様もとれており、ある程度は緩んだんじゃないかな?と思います。
ていうか!首が!明らかに!伸びてる!
顔の大きさは変わってないかもしれないけど!すごく顔が小さく見える!!!やったぜ!


しかし。
働くのが嫌すぎるということもありますが*1、翌日働いたら鍼治療を受けたのが嘘だったようにダルさがぶり返してしまいました。家帰ったら何もしたくないよー。本当に何もしないでいるのもしんどいよー。
多分、通って徹底的に治すのが吉なんだと思うのですが、一般事務員には定期的に払えるお金ではありません。場所も遠いし。


どうしたものか…?
今は鍼をやってもらったことで張りまくって、骨!?くらいの硬さになっていた首の後ろに指が入るようになっています。
そこで100均で買ってきたかっさで首と頭のリンパを流しまくることにしました。

あと、鍼を打ってもらった脚にお灸を自分で据えています。鍼を刺したあとが微かにわかるから、ツボ探すの余裕。


とりあえず1週間自分でやってみて、無理でよくなる気配がないようだったら、顎関節専門の鍼灸院にかかります。


というわけで、1週間毎日やるの目標!
◾︎頭皮のリンパをかっさでつぶす
◾︎首のリンパをかっさで流す(やりすぎない)
◾︎脚のツボにお灸
◾︎以前口腔外科で習った首ストレッチを毎日やる


結果はまた呟くかブログに書くかしよう。

*1:正確には仕事内容はそこまで大変じゃないし、働くこと自体は嫌ではないけれど、働いて疲れるのが嫌すぎる

20180911_やさしい時間

やさしいズのネタ1本とトークのライブ、「やさしい時間」を神保町花月で見ました。
1時間のトークライブってどうしてこんなにちょうどいいんだろう?話した内容をきちんと覚えていられる。記憶力を頼りに帰りの電車でじゃんじゃんメモしながら帰りました。


私が今回「やさしい時間」に初めて行ったのは、この前のシソンヌ単独[sept]*1の幕間映像に不意にやさしいズが出てきて、その際自分でも予想以上に頭の中が「えっ…?やさしいズだ…!やさしいズやさしいズ!」ってテンションブチ上がったから。質問コーナーでその撮影話も聞けてうれしかったです。幕間映像の舞台は海だったのだけれど、シソンヌは2人とも終始ロケ中「潮クセェ!」(曰く生のじろうさんのあの「クセェ!」が聞けた)と悪態をついていて、とくに長谷川さんはずっと口が悪かったそうです。質問をアンケートに書いてくれた人ありがとうございます。自分は時間切れでアンケート出せなかったので。


佐伯さんは吉本筆頭童貞であるというひとりトークや置きチケの解説があったり、タイさんによる朝ドラ「半分、青い。」講座*2もあったり、とても満足です。
この講座により、「半分、青い。」はザ・ノンフィクションで5年は密着できる内容ということがわかりました。


キングオブコント*3の話は最初から聞けないのはわかっていて半ば諦めてたんですが、勝った時と負けた時、どっちもやっておけば大丈夫だろうということで2パターンの登場シーンをやってくれました。いやぁ、客席がこんなにモニョモニョ…となるものなんですね。「おめでとう」も「残念だったね」も言えず奥歯にモノが挟まる。
キングオブコント」という大会はテレビ番組ということはわかっているし、ルールはなっちゃったモンは仕方ないとある程度は割り切っていたのですが、番組に「ライブの客」は切り捨てられたんだなーと痛感しました。やさしいズはひとつも悪くありませんが。
観劇に行く人は全人口の2%という話もあるし、お笑いライブなんてもっと少ない人しか見てないでしょう。
それでも世の中のお金の使い方がモノから経験シフトになっている中、生でライブを見ることにけっこうお金と時間をぶっこんできた身としては、ぜったいに盛り上がるはずの要素がある舞台がきちんとブチ上がらないのは、見ていてやっぱり不本意というかちょっと不愉快ではあります。


私はいちばんメンタルが悪かったとき*4に「他の人は一般的な感情である『笑う』について日常を過ごす分で十分満ち足りているにもかかわらず、なんで私はもっと『笑いたい』と思ってわざわざお金を払わなきゃいけないんだろう」と世の中の不条理にちょっと泣いたことがあります。
だから、お笑いライブというものにお金を払っている以上、ちょっとは得した気分を持ちたい(=この場合は、もしやさしいズキングオブコントの決勝に進んでいたら、その場で誉め称えたいし、落ちていたらいっしょに悔しがりたい。つまり同時性を持ちたい)というのが正直なところです。でも、どう転んだってお笑いライブというものがおもしろいから見るんだし、出てる人たちがおもしろいから応援したいんだよなぁ。


KOCの時期になると、よく決勝と準決勝の客が違うからウケるはずのネタがウケず、そこそこだったネタがウケてしまうみたいな言説を耳にします。でも決勝と準決勝の観客の質がちがうという単純なねじれのせいではない気がするんですよね。
やっぱりテレビ局が「テレビを見てもらうことで収入を得る」ということは、お客さんをライブに行かせずに家でテレビを見てもらうということと同義であり、つまりテレビの人はライブに行って欲しくないということだから、テレビ側からライブが軽んじられるのは自明なのかな?
よくわかんなくなってきたぞ、うーん。


…とここまで書いたところで、高度な情報戦に自ら飛び込んで行って踊らされている自分に気づきました。KOC2018、めっちゃたのしいんじゃん……決勝までのあと10日、ずっとしがめるじゃん……やられたー!


はてさて、はずしてしまったらめっちゃくちゃ恥ずかしんですが、やさしいズ、もしかして決勝行ったのでは??
本当に今回「やさしい時間」へ行って見てのなんとなくですが。感覚の問題なんですが。
今年のKOCの予選が始まる前に友だちに「やさしいズめちゃくちゃ有力候補ですよ!」みたいなことを言った記憶があって、当たればとてもカッコいいやつなので恥ずかしさに耐えて書きますね。私は準決勝の赤坂BLITZ見に行ってないんですけど。


やさしいズとザ・ギースが決勝へ行く気がします」

*1:2018/8/1~8/26。@赤坂レッドシアター。全30公演あるうちのどの回が映像になるかはわからないけど、エンディングでスタンディングオベーションしかけるほど全ネタとんでもなくおもしろくすばらしかったので、DVDが発売になったらぜひ見てください。

*2:タイさんは朝ドラ含め、ドラマを1クール10本は見るとのこと。ホワイトボードを使っての15分以上にわたる「半分、青い。」あらすじ解説。ちなみにトークテーマは「納得できない話」。

*3:略称KOC。コントの王者を決める大会。今年のルール変更で9/22決勝当日の放送中に順次進出者が判明することになり、準決勝進出者は全員合否を知っているが、生放送時まで決勝へ行けたかどうかは極秘事項となっています。

*4:それでもライブには行っていたし、今も行っている。

気になってる美術展2018夏〜秋リスト

こんばんは。
今日1日は外から聞こえる阿波踊りの音をBGMに家から一歩も出ず、ブックオフオンラインから届いたドラゴンボール完全版を読んでいたら終わりました。


今年は夏休みがハイパーめちゃくちゃに長く、気になってる展覧会にガンガン行ったろ!と思って少し前に自分用にまとめたのですけれど、ぜんぜん行く気力にもならず、このまま夏が暮れていくのももったいないのでリストを外に出しておくことにしました。
下記のリストは、私がこれから行くかもしれないし、行かないかもしれないし、行って感動するかもしれないし、めちゃくちゃに腐すかもしれない美術展です。


私はとにかくいっぱいお笑いライブを見ているのですが、個人的にはお笑いライブも近現代アートの美術展も「ウケるか否か」という点で似ていると思っています。そこにあるモノと対峙するのと、生でネタを見るのとは「おもしろいかどうか」「わかるかどうか」というポイントで、対象のものとバッチバチに戦わなくてはならないので、親和性が高いように感じます。


もうちょっとで美術展に行けそうなくらい元気が回復しそうな気配がするのですが、これが気配のままで終わらずに、本当に回復するといいなぁ。
あと、うちの弟が私が気になっていると公言してるにも関わらず、展覧会に4つもひとりで黙って行っちゃったの悔しい。そのうちの一つに近美の「ゴードン・マッタ=クラーク」展があるのですが、それはとってもよかったそうで彼の再訪のときに一緒に行くことになりました。庭園美術館の「ブラジル先住民の椅子」展も椅子のフレークシールを買って帰っていたので、たぶんよい美術展だったのだと思われます。庭園美術館は建物が恐ろしく素敵なのでぜひ行ってください。弟は今日はひとりでサマソニへ行きました。


また、いずれかの用事で上野に行ったらみはしのあんみつを食べるか、アメ横の新しくできたタピオカミルクティー屋さんで奶茶(ミルクティー)を飲むつもりです。


◾︎気になってる美術展2018夏〜秋リスト(終了日でソート)
恩賜上野動物園:サマーナイトzooのグッズがよい(サマーナイトzoo自体は8/16で終了)。扇子と一筆箋を買う

http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&inst=ueno&link_num=25004

https://twitter.com/uenozoogardens/status/1027806472959229955?s=21

-0825 「ふるさとの駄菓子」@LIXILギャラリー

http://www.livingculture.lixil/gallery/

-0826 鈴木まもる「鳥の巣がおしえてくれること」@三軒茶屋 生活工房ギャラリー 

http://www.mammothschool.com/2018/07/suzuki-mamoru-torinosu-seikatsu-koubou/
-0902 「縄文」@東京国立博物館 

http://jomon-kodo.jp/
-0909 「かこさとしのひみつ展」@川崎市民ミュージアム 

https://www.kawasaki-museum.jp/exhibition/12037/
-0917 「ニッポンお土産博物誌」@国立歴史民俗博物館・佐倉  

https://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/project/index.html
-0917 「建築の日本展」@森美術館 

https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/japaninarchitecture/index.html
-0917 「ゴードン・マッタ=クラーク」@東京国立近代美術館 

http://www.momat.go.jp/am/exhibition/gmc/
-0917 「ブラジル先住民の椅子」@東京都庭園美術館 

http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/180630-0917_benchesofthebrazilian.html
-0924 「街の中の岡本太郎 パブリックアートの世界」@川崎市岡本太郎美術館 

http://www.taromuseum.jp/exhibition/current.html#co1
-0924 「モネ それからの100年」@横浜美術館 

https://monet2018yokohama.jp/
-0924 「イサム・ノグチ 彫刻から身体・庭へ」@東京オペラシティ 

http://www.operacity.jp/ag/exh211/
-1008 「おべんとう展」@東京都美術館  

https://www.tobikan.jp/exhibition/2018_obento.html
1024-1203 「東山魁夷展」@国立新美術館 

http://kaii2018.exhn.jp/
1002-1209 「マルセル・デュシャンと日本美術」@東京国立博物館 

https://www.museum.or.jp/sp/event_details/90809
1010-1224 「アジアに目覚めたら」@東京国立近代美術館 

http://www.momat.go.jp/am/exhibition/asia/
1006-0114「エキゾチック×モダン アール・デコ 異境へのまなざし」@東京都庭園美術館 

https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/181006-190114_exotic.html

20160716_玉田企画「あの日々の話」

玉田企画「あの日々の話」を小竹向原のアトリエ春風舎で見た。

普段「お笑い」を見ることが多いので、客席にいて気になってしまうのが、他の観客の人がどのくらい笑うか、どこで笑うか、ということ。
(これが「わかる」というのが私が劇場に足を運ぶ大きな理由の一つだ。私は私の他人との差異をとても知りたいので…まあ、これは別の話。)

玉田企画の舞台は、玉田さんご本人がいうように(http://spice.eplus.jp/articles/65513)とても笑いを重視して作られてるのが見ていてよくわかるのだけれど(つっても私は今回と前回の2本しか見ていないけど)、客席におこる笑いの質感がお笑いとはあきらかに違った。

お笑いでは、グルーヴに乗ったとき(=ウケる)「ドッカン!」と言う表現がある。観客がみんな一緒になって、提示されたある1か所で笑う(かつそれが連続していく)のが評価として最上なんだと思う。声を出してその場にいるみんなで笑うのは楽しいし、それを求めて私も遊びに行く。
対して「あの日々の話」の客席では、上演中笑いはそわそわさわさわ起こっていた。そこかしこで常に誰かが笑っている。だけどいわゆる「クスクス笑い」とは異なる感じ。(もちろん、一気にウケる場面もあるよ)

前作・「怪童がゆく」では、ある程度観客に笑う場所が提示されていたように思う。一方で、大学のサークル活動でのヒトコマを切り取る本作は、言うなれば圧倒的なあるあるなのだけれど(…あいつら具体的には何サークルなんだ?最後までわからなかった)、心の傷を抉られたり息を飲んだりホッとしたりそうそうと頷く箇所が人によって違うのを、客席に常にあるそわそわさわさわした笑い声からずっと感じ取っていた。舞台上で起こっていることと一緒に自分以外の他の観客の人たちのこれまでの経験も一気に浴びたような感覚に襲われた。
同時に自分の大学生だったころの(あんまり思い出したくない)思い出とか引っ張り出してくるし、きちんと「あいつ嫌い!」って認識させてくるし、なんでしっかり謝らないの!とイライラもしたし、かといって観客である私は全部をお見通しなわけで、主観と客観の同時過剰摂取で頭がクラクラになった。終わったときグッタリしてしまった。

…なんかすごい体験だった。
というわけで、お尻を痛くしながら生で舞台を見るのはおもしろいな、という気持ちを強くした次第です。

20160117_ロロ いつ高シリーズvol.2「校舎、ナイトクルージング」

ロロ いつ高シリーズvol.2「校舎、ナイトクルージング」を横浜STスポットで観ました。
 
感想の前にすこし私の話をさせてください。
中1のころからラジオを聴いて育ちました。
毎日寝る前にMDに録音した深夜放送を聴くのが何よりのたのしみ。
いつの間にかナインティナインのANNは聴かなくなっていて、気づいたら完璧なJUNK派(今はまたどっちも聴く)。
ラジオネームは「でんき係」。たまーにメールは投稿するけれど、あんまり採用されることはない。
そして、半分不登校でした。
ここまでは「校舎、ナイトクルージング」の登場人物、「R.N.(逆)おとめ」とほぼ同じ。
ちがうのは私の通っていた学校は女子校で、(探せばいたのかもしれないけれど)まわりにAM放送を熱心に聴いてる人なんて皆無だったこと。
だいたい、ラジオを聴いてることを私は隠していたし。
でも(だから?)、「ラジオを聴くこと」は私の心の拠り所でした。
 
さて、「校舎、ナイトクルージング」。
舞台は深夜の教室、先述の「(逆)おとめ」がひとりなにかを探しているところから始まります。
彼女の唯一の趣味は、昼間の学校の音をあつめて毎晩校舎に忍び込んで聞くこと。
 
ラジオ好き、JUNK派、たまに投稿する、不登校
ここまで共通点がありながら、さいごまで私は(逆)おとめをうまく理解できませんでした。
むしろ共通点が多いからこそ、「私と一緒じゃない!」って思って、気恥ずかしくも失望したり。
 
だって高校生の私はラジオの声さえ聴けていればよかったから!
そのころ、私にとってラジオは世界でした。
でも、(逆)おとめちゃんにとっての世界は学校。
だから盗聴してまで学校の音を聞く。
不登校の彼女にとって、録音した学校の音を聞くことは、可能なかぎり現実に近づくことなんだと思います。
(逆)おとめちゃんはどうにかして世界を生きようとしている。えらい。
 
対して、ラジオを聴くのが生きがいだった私。
ラジオは現実から逃げる手段だった。だからずっと聴いていた。
私は現実の世界を軽んじていたからこそ不登校だったのかもしれません。
でも私にとって不登校なことはたまらなく罪悪感のあることで、だからラジオを聴いてまた現実から逃げる無限ループ。
(逆)おとめが将門くんから「名前は?」って聞かれてラジオネームを答えられるのが、本当に信じられなかったんです。
そこを知られたら、私だったら死んでしまう。
私にとって、ラジオを聴くことは最後の砦だし、ラジオパーソナリティの言葉と同級生の言葉の重みを一緒にはできない。
高校生の私は「校舎、ナイトクルージング」で描かれた世界よりもっともっとかたくなでした。
 
正直言うと、ただただうらやましかったんです。(逆)おとめが(いくら変態だとしても)工夫をこらして現実となんとか折り合って生きているのがうらやましかったし、不登校な自分を呪っていない(ように見えた)のが悔しかったし、現実とラジオという娯楽を同じ重さで見ていることがまぶしかったし、彼女の心に将門くんがするすると侵入していくのが妬ましかった。
ずっとずっとあの教室がうらやましかった。
ラジオを聴くことは私の砦だったけれど、私は逆にずっとその砦を守ることしかしてなくて、誰かが入ることをずっと拒否してきました。
そのころ私にとって世界の中心は私だったから、私だけに話しかけてくれる深夜のラジオが砦になっていたのだけれど、(逆)おとめちゃんにとっての世界は(逆)おとめちゃんだけがいるんではなくて、きちんと彼女の外にあるのでしょう。
私は純粋にその「世界の中心が自分ではない」という感覚をすごいと思うし、えらいと思う。今を生きる26歳の私よりずいぶん大人だな、って感心してしまいました。
つーか、「ラジオネーム:(逆)おとめ」って、すばらしいセンスだな!
 
「いいのいいの!ラジオって人それぞれの楽しみ方があるもんだし!そういうものだし!」
私も共学通ってみたかったよー!ちくしょー!

20151226/31_シソンヌ[une][dexu]

楽しかったライブはいくらでもあるからどれか1つって言われてもどうしたって決めかねるけど、楽しかったライブ「帰り道」大賞は、断トツで2014年に見たシソンヌ[deux](初演)だ。
すばらしい内容。すばらしい余韻。見学に来ていた芸人さんに囲まれた帰り道。意図せず私はオークラさんのうしろを中野駅までひょこひょこ歩いた。
そのまたうしろを歩く芸人さんはみんな「スゲー」を繰り返していて。プロの目からもさっき見たアレは「スゲー」だったんだ、ってなぜか私が誇らしくなった。
私、さっきスゲーもん見ちゃったんだぜ!
 
それがあっての[une][deux]再演。
万難排して行くしかなかったよね!チケットとれないかと思いましたけど!
せっかく2つ続けてやったんだから、対比で見られたら一番いいけれど、私にはまだその視点がないのが歯がゆいところ。
 
12/26 初見のune。
発想のそれぞれがみずみずしい。
ドタバタとも違うし、なんて言ったらいいんだろう。
「かわいい」かな。誠意を持ってシソンヌ史上一番かわいい公演ということにしておこう。
役の魅力にずっと飲まれていた気分。
 
12/30 2回目のdeux。
KOCで優勝した2本のコントはいわずもがな、それに後日談があるなんて思いもよらなかった。
不思議な後味で終わった。あえて言うなら「やさしい」。
初演のときのdeuxは、KOCの2本のコントがあまりによくできすぎていて目立っていたから、他のコントはその2本のためにあったっていう印象を受けたんだけど(それに興奮して帰ったから悪口ではない)、今回は全体通してdeuxだった。
 
毎回毎回ネタごとにじろうさんの表情がガラリと変わることに新鮮に驚く。
そして長谷川さんはずっと一貫して長谷川さんなことにも。
両公演とも、どうやって転換しているのか予想がつかないほどの短い幕間。おそろしくダレない。
見ているあいだ中、感情が淡々と振り回されていく。
気づいたら誰かに入れ込んでいたり、外から眺めて楽しくなっていたり。
そのグラデーションがあまりに自然で、自分からコントごとに切り替える必要がないのが驚異的だ。
ただし、私は野村くんの成長を見守っていくぞ、という強い意志は持とう。
相変わらずどんどん出てくる人がかわるジェットコースター感が最高でヒリヒリする。
確実にそのジェットコースターは前よりも加速している。
 
私は何も知らないけれど、シソンヌの単独は行くたびに内容にしろ、丁寧な客入れにしろ、シソンヌもシソンヌに関わる人々もどれだけのものと戦って開催しているのだろう、と思えるのが好きだ。
「行ってお金を払って見る」という行為をするのにストレスを感じない。
自分たちを「見せる」ためだけにすべての力を注ぎ込んでいる感じが心地よい。
それが「スゲー」っていう余韻の正体なのかもしれない。
 
ついでだけど、2人とも恐縮しきりで「おじさん2人と写真がとれますので…。もし、よかったら会場でDVD買ってください…。」って首かしげながら宣伝するのも好き。